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フランス/ノルマンディー地方

世界遺産モン・サン・ミッシェルと

印象派モネのふるさとノルマンディー地方

 

フランスにはフランス領を含めて、32ヶ所の世界遺産が登録されています(09年3月現在)。そのなかでも日本人旅行者に抜群の人気と知名度を誇るのが、海に浮かぶ小島に建設された修道院、モン・サン・ミッシェル。パリからのツアーなどで訪れた人も多いことでしょう。

しかし日帰りするにはもったいないこのエリア。ノルマンディー地方は、モネをはじめとする印象派の画家たちが愛した風景に出会える場所でもあるのです。

モン・サン・ミッシェル

フランス/ノルマンディー地方

 

(c) MDLF/CRT Normandie/J-C Demais

(c) MDLF/CRT Normandie/Eric Benard

モン・サン・ミッシェル

 

(c) MDLF/R-Cast

海に浮かぶ神秘の山 世界遺産モン・サン・ミッシェル

 

フランス西海岸、ノルマンディーとブルターニュにまたがる湾の小島に建つ修道院、モン・サン・ミッシェル。中世の時代には、満潮時に島への道が海に沈むため、巡礼者は引き潮のときに干潟を渡り訪れていました。途中、潟を早駆けの速度で押し寄せる上げ潮に飲まれて、命を落とす巡礼者が跡を絶たなかったとか。海に浮かぶその荘厳な姿は、今も変わらず訪れる人々に畏敬の念を呼び起こします。

その歴史は、708年に大天使ミカエル(サン・ミッシェル)のお告げにより礼拝堂が建設されたところから始まります。長年にわたって増改築が繰り返され、現在頂上の教会はロマネスクとゴシックスタイルが混在した造りとなっています。なかでも「ラ・メルヴェイユ(西洋の驚異)」と讃えられている北側のゴシック建築群は必見。その他にも、最上階の緑の中庭を囲む回廊や、壮大な風景が眼下に広がる西側のテラスなど見どころが多く、見る者を飽きさせません。特に早朝か夕方の時間帯に訪れると、中世の時代そのままの神秘的な雰囲気を体感できることでしょう。

“街そのものが美術館”ルーアン

 

セーヌ河沿いの港町「ルーアン」。パリからは列車で約1時間、モン・サン・ミッシェルからはカンを経由して車で約250kmの場所にあり、ノルマンディー地方の旅の拠点となる大都市です。百年戦争のヒロイン、ジャンヌ・ダルクが火刑台で殉教した街としても知られています。ローマ時代から水上交易によって栄え、中世ヨーロッパの大都市となったこの町には、富の象徴である多数のゴシック建築が今も多数残されていることから「100の鐘楼をもつ町」と言われています。壁木造りの家並みも楽しい石畳の街を散策すると、まるで美術館の中を歩いているような錯覚が。代表的なゴシック建築であるノートルダム大聖堂は、モネの30枚に渡る連作のモチーフになっていることでも有名です。

当時モネは、その華麗な西正面を描くために、大聖堂向かいの洋品店の2階、女性下着売り場を相場の3倍の家賃で借りていました。そこにキャンバスをずらりと並べ、季節や気候の光の具合によって刻々と変わる、大聖堂の一瞬一瞬の表情を描いていったのです。現在その場所はルーアン観光局になっていて、モネと同じ視点から大聖堂を描く絵画教室も開かれています。印象派のテクニックを学びながら、モネになりきって描いてみるのも一興でしょう。

ノートルダム大聖堂/ルーアン

(c) MDLF/Herve Le Gac

エトルタ

 

(c) MDLF/R-Cast

光を求めてセーヌ河沿いをゆく

ルーアンから列車で北に約1時間のところに、セーヌ河口の大きな港町ル・アーヴルがあります。ここはモネが育った場所でもあり、後に仲間の画家たちとともに「印象派」と称されるきっかけになった作品「印象・日の出」を描いた港がある場所でもあります。若きモネが、同じく画家のブーダンにの影響で戸外で描くことを学び、画家となる決意をしたのもこのル・アーヴルの街だとか。まさに印象派生誕の街と呼べるでしょう。

そのル・アーヴルから海岸線沿いに車で約24kmのところに、モネも訪れたエトルタの街があります。ここには、怪盗紳士アルセーヌ・ルパンが活躍するモーリス・ルブラン著の小説「奇巌城」に出てくる断崖があります。象の鼻の形にも似たこの白亜の断崖が、光の移り変わりとともに紺碧の海に映える様子は、モネやコローらによって繰り返し描かれているモチーフ。柔らかくきらめくこの光景を見ていると、モネら印象派の画家たちが、ノルマンディー地方の光や自然のとりこになったこともうなずけます。

 

*情報収集や予約は各ツアー会社WEBサイトにて事前にきちんと行ってください。

 

基本情報

 

 時差

 -8時間(サマータイムは
-7時間)

 通貨

ユーロ(EURO)

 公用語

フランス語

パスポート

必要残存期間 

3ヶ月

外務省 http://www.mofa.go.jp/MOFAJ/area/france/index.html

在日フランス大使館 http://www.ambafrance-jp.org/sommaire.php3?id_rubrique=7

文化施設の年間入場者数 ベスト3

ルーブル美術館 827万人

  パリにある世界最大級、ヨーロッパで最も古い美術館の一つ。「モナ・リザ」「ミロのヴィーナス」「ナポレオンの戴冠」など有名作品を数多く所蔵。

エッフェル塔 679万人

  フランス革命100周年を記念して行われた、パリでの万国博覧会のために建造された。パリのランドマーク的な塔。
ポンピドゥーセンター 550万人
 

パリ4区にある総合文化施設。現代美術・現代音楽・ダンス・映画など芸術の拠点となっている。

 

(2007年 出典:ODIT)

おすすめ世界遺産 ベスト3

パリのセーヌ河岸

  シュリー橋~イエナ橋までのおよそ8kmが対象。ノートルダム大聖堂やエッフェル塔などがある地区で、パリの歴史が現れている。1991年登録。

モン・サン・ミッシェル

  ヴィクトル・ユーゴー曰く「フランスのピラミッド」。数百年にわたって繰り返された増改築により、各時代の建築様式が混在している。

アヴィニョン歴史地区

  フランス南部、ローヌ川のほとりに位置するエリア。カトリック世界の中心として栄えた。童謡「アヴィニョンの橋の上で」で知られるサン・ベネゼ橋など歴史的建築物が残る。

フランス政府観光局 局長

観光局担当者からひとこと!

フランス政府観光局 局長 カトリーヌ・オーデンさん

 

セーヌ河沿いにはほかにも印象派の画家たちが好んで描いた風景が今も当時と変わらず残っています。

パリの北西80キロにあるジヴェルニーは、40歳を越えたモネが住居とアトリエを構え、残りの生涯を過ごした場所。色とりどりの花々が咲く庭園とともに毎年4月から10月に限って公開されています。2009年からは期間中の定休日がなくなり毎日見学できるようになりました。太鼓橋がかかる池の睡蓮の花の見ごろは7月です。住居には多くの浮世絵が飾られており、日本から大いに影響を受けた様子も伝わります。近くの旧アメリカン美術館は印象派の総合美術館として5月にリニューアルオープン。また車で15分ほどの高台にあるガイヤール城址からは蛇行するセーヌの姿とともに、かつての様子が偲ばれます。

 

フランス政府観光局  http://jp.franceguide.com/ 

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