世界各国、日本各地から旅の魅力全てをおおくりする、旅行専門チャンネル
これまでの旅の記録
戸井十月の旅日記
空港で撮影機材の通関手続きを終え、南アメリカ大陸最初の国ペルーの土を踏む。 4ヶ月に渡る旅に必要な大量の荷物を迎えのワゴン車に積み込んで、リマ新市街にあるホテルへと向かう。 その車上で、しかも空港を出て20分もしないうちに大仰なタイトル「リマの赤い海」の秘密は実にあっけなく解けてしまったのである。 私たちが滞在するホテルのある新市街地は海沿いにあるため、車はすぐに海岸道路へと向かった。その道路には、乗用車やバスに混じって夥しい数のダンプトラックが行き交っていた。どのトラックも荷台に土や大小の石、煉瓦、破砕されたコンクリートなどを山積みし、黒い排気ガスをまき散らしている。 しばらく走るとその場所があった。 トラックたちが目指していたのはまさに海岸そのもので、彼らは水際に近づけるだけ近づくと、そこで積んでいたものを捨てていたのである。