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戸井十月の南米大陸大紀行 スタッフ日記:メカニック担当MIYAのちょいとメモ書き
ペルー編(12370〜13731km) 走行距離約1360km
旅のスタート地、ペルーの首都リマに到着して4日後の5月2日、日本から送り出したアフリカツインとMDXを引き出すため朝早くから港のあるカジャオの街へ向かう。しかし、今年の初頭からなんとなく"ついてない"僕は、やっぱりここでもついてない訳で、旧市街を撮影中に3人の悪ガキに襲われ、あわやカメラを強奪されかけるといった事件を起こす。まあ考えてもみれば、それは"ついてない"んじゃなくて、一人でそんな所にいく自分がマヌケなだけなんだけど。「早くから厄落としができたね」なんてやさしい言葉を皆さんにかけていただいたものの、これはまだ序章にすぎないのでは、とよけいに落ち込んだりするんだなあ、これが。

ま、そんなことはさておき、アフリカツインとMDX、そしてトレーラーを無事に(とはいえ結構手間取ったんですよ、ほんとに)保税倉庫から引き出し準備にとりかかる。出発前日は無線の取り付けや各部の点検やらなんやらで、ほぼ徹夜状態だが、これもいつものこと。
5月4日、現地スタッフに見送られて4ヶ月に及ぶ旅がスタート。雑然とした市街と抜け、名前だけはずいぶんと前から知っていたパンアメリカンハイウェイで、これまた子供の頃から名前だけは知っていたナスカを目指す。今回は初めてトレーラーを引いての走行となるので、若干MDXのリアサスまわりが気になるが、しばらくは様子を見ながら必要におうじて強化していくしかない。

で、ナスカといえば地上絵。実際にセスナから見る地上絵はというとやっぱり不思議。ガチャピンにしか見えないフクロウ人間とか、ハチドリなんて誰が何のために書いたんだろうか。諸説あるが、どれも想像の世界でしかない。移動中の車内でもこのことについて様々な意見が交わされる。しまいにはお約束の2アイテム、"タイムマシン"や"どこでもドア"にまで話が及び、話題は恐竜や戦国時代の合戦へと続いていく訳で、ここら辺はいつまで経っても学生のノリとなんら変わらなかったりするのかなあ。

ところでスタッフの具志堅"ぐっさん"まさるは、ひとつ質問すれば「えーそれはですね、○○年に××がですね、□□してわーわーわー・・・」と知りたい以上のことを教えてくれる、ペルーについてはかなりの知識を持ったコーディネーター。だからペルー国内での車内は常にハトバスのような状態であり、さらにそこへ博識な四位さんの話が加わわることにより、僕の座る運転席はドキュメンタリー番組を観るソファーへと変わるのである。もう僕は「ほうほう、ふむふむ」とうなずいているだけなのである。
川エビで有名らしいカマナを経て海、砂漠、山とそれはもう雄大な風景の中をチリ国境目指してひた走る。きっとバイク仲間が見たらさぞやうらやましく思うであろう風景ではあるが、しかし!「うおー綺麗だねえ」「わーすごいねえ」なんて感嘆の声も一時間もすれば「いやあ、変わらないねえ」とか「zzz・・・」なんて音にすら変わってしまう訳で、いやあなんとも贅沢な話・・・。
5月6日はペルー〜チリ間の国境越え。国境越えは旅をする上でのハイライトの一つで、やることと言えば人間と車両の出入国。いってしまえば簡単だが、これがまた色々とね、問題が起きたりするんですね。ま、それはそれでおもしろかったりするんだけど。車両に関しては「カルネ」という書類(一時的な出入国につき関税を免除してくれというもの。適当な説明ですいません)を提出しなければならないが、このカルネを知らない係官が結構多い。「何これ?」からはじまって必要のないところにまでサインしようとする人とか・・・。間違いがあると後でとても面倒なことになるんで、もうコーディネーターは大変な訳。で、ペルー側はお約束の"袖の下"目当ての嫌がらせがあったものの、コーヒー代で決着。ま、よくある話。ところがどっこいチリではそうはいかない。「右ハンドルはいかん」「荷物は全て調べるから待っていろ」なんてピリッとした態度で接してくる。じゃあお約束は通じるのかと言えばNO!! 袖の下なんて渡そうもんなら即逮捕!っていう厳しいというか、当たり前というか、南米においては非常に規律正しい国らしい。初めて知ったんだけど。だから最初はそこまで几帳面にやらなくても、なんて思ったりもしたが、全てがきちっと解決すれば今度はとっても親切になる。丁寧に道や情報を教えてくれたり。まあこういうお国柄は何かあった時に安心する反面、ラテンのおおらかさが好きな人には違和感があるんじゃないかなあ、なんて初めて来たくせに通ぶったことを述べつつチリへと参ります。。。
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words & photos by YujiMiyazaki
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