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8月15日(月) 晴れ コチャバンバ→オルーロ(220km)
午前10時出発。道は良好。30kmほどで、カーブしながらの上りが始まる。壁のような山肌を這うように道は上り、一気に2500mから3500mへ。そして、4000mの峠へ。
貧しい食堂が何軒か身を寄せ合う峠で昼食。鳥とジャガイモのスープの味はいいのだが、息が苦しく、食欲がない。
道は更に上り、この日の最高地点4988mの分水嶺へ。ここで、ジャガイモを売る15才の少年。毎日ロバで3時間かけて村から上ってきて、道行く車にジャガイモを売っているという。それが唯一の現金収入だそうだ。
2人の兄はコチャバンバで働いていて、自分もいつか町へ行きたいと呟く。
5000 m近い峠から少し下ると、広大な平地が広がった。標高3000〜3500mの間に広がるアンデスの台地、アルティプラノである。道は、アルティプラノを切り裂いて一直線に伸びてゆく。
地平線から現れる山塊は、どれも5000〜6000m級の山々。この壮大なパノラマの中をバイクで走れる幸せ。大陸一周行のラストステージにふさわしい贅沢である。
8月17日(水) 晴れ パタカマヤ→アリカ(380km)

午前6時。まだ夜が明けないが目が覚めて町をぶらつく。
寒い。よく見れば道に氷が張っている。3ヵ月前の、パタゴニア以来の零下の世界だ。暗い中、首都のラ・パスへ向かうバスに乗る人々。大きな袋を担ぎ、どこへともなく歩いてゆくインディオのおばさん・・・。

午前8時。陽が昇るのを待って出発。パタゴニア以来の厳寒用ウエアーで身を固めるが、それでも走っていると冷気が染み込んできて寒い。川は凍っている。枯れた原野で草を食む、リャマやアルパカの群。その背後にそそり立つ、「サハマ」等の雪を被った峰々!!まるで絵葉書だ。富士山頂とほぼ同じ標高の台地、アルティプラノを時速100kmで飛ばす。
午前12時。ペルー出国に30分。道はさらに上り、標高4500mのチリ側国境へ。頭が重く、関節が痛い。入国手続きをすませ、一刻も早く太平洋へ下りたい。

午後1時、チリ入国。太平洋を望む港町、アリカまで190km。
始めは巨大な岩石台地の間を下り、気がつけば巨大な砂丘群を縫って道は逆落としに下ってゆく。再びアタカマ砂漠に戻ってきたのだ。およそ100kmで、標高は4500mから海抜0mへ。目の前に荒れる太平洋を望むホテル、2人1部屋55$。
シーズンオフのうら淋しいホテルだが、レストランはしっかりしている。
ホテルの女主人やウェイターたち、チリ人特有の、大人っぽいホスピタリティで迎えてくれる。
魚のセビーチェと海産物スープがおいしい。それに、本当に久し振りなチリワイン。
空気が濃いことの、なんと体に楽なことか。ワインも旨いし、タバコも旨い。空気や水によって生かされていることを、こういう時に改めて実感する。それにしても、アンデスは苛酷な土地だ。
当たっては砕ける太平洋の波音を聞きながら、ぐっすり眠る。

■ウルクピーニャ
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