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午前10時発。100kmほどでチュブ(CHUBUT)州からリオ・ネグロ(RIONEGRO)州へ。パタゴニアから出たのだ。
昼すぎに22℃近くまで気温が上昇。数日前までが嘘のようなぽかぽか陽気だ。やはり、パタゴニアは特別に苛酷で特異な土地である。芥子色の枯れた原野はもうなく、草の緑が鮮やかな牧場に牛と馬たちが現れ始めた。パタゴニアでは羊くらいしかいなかった。色も匂いもなかった。ポプラの並木、道端に咲く黄色い花、木々に止まる何百羽というインコの群。そして草を焼く匂いと集落から立ち昇る夕餉の煙・・・。道端に、命のぬくもりと人の暮らしが溢れ始めた。
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