日本らしい趣を色濃く残す街並。そこへ一歩足を踏み入れると、古き良き文化や趣に触れることができます。「和の街」と呼びたい、そんな“なごみ”の空間。
それは海外の人々に向かってちょっと胸を張りたくなるような、とっておきの場所だったりします。
「和」を楽しみ、こころ憩う、そんな旅はいかがですか。
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#11 |
神奈川県・鎌倉 |
神奈川県、湘南の海岸に面した古都、鎌倉。日本初の武家政権が誕生した地として、歴史的にも有名なところです。また、里見とん、川端康成、大佛次郎などをはじめ、多くの作家たちが執筆の地として暮らした場所でもあり、彼らは昭和に入り「鎌倉文士」と呼ばれるようになりました。今では多くの人びとが観光に訪れ賑わう鎌倉ですが、喧騒溢れる大通りから散策の足を一歩内へと向ければ、そこには細い路地がひろがり、静かに住まう人びとのセンスや文化を感じることができます。鎌倉文士たちも散策しただろう、古きよき鎌倉の面影を探して。
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今回のなごみ人 中村麻美 |
私の知っている鎌倉とは温度も時間もちょっと違う
そんな街並みに出会いました。
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東西と北を山に囲まれ、南に相模湾を抱く鎌倉。
かつて、源頼朝はこの自然の立地をいかし、ここに武家政権
である鎌倉幕府を拓いた。
その天然の地形に、平時には交通の便をはかり、戦時には敵の侵入を
防ぐための七つの切通しが設けられた。
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鎌倉五山の第一位、建長寺。
日本で初めての、本格的な禅の修業道場として、
創建されたお寺だそう。
今も、厳しく修行をする僧侶の道場として、大きな存在でありながら、
近隣の住人や旅行客が手軽に参加できる坐禅会を開いています。
初めての座禅体験。
瞑想と違って目をつぶらない、まぶたの力を抜く。
体験では20分ほど、寒かったり足がしびれたりするかなと思っていたけれど、意外にすんなりとできた、私。
警策を受けるのは緊張感を高めるためだったり、心を仕切りなおすという意味もあるのだといいます。
でも私は苦手だな。
僧侶の座禅は通常線香が燃え尽きるまで。
修行僧はさらに厳格な座禅に取り組むそう。
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座禅といえば、やはり大仏様。
かまくらや、みほとけなれど釈迦牟尼は 美男におはす 夏木立かな
と詠ったのは与謝野晶子。
鎌倉は近代に入り多くの著名な文学者が執筆の地として暮らした。
そんな彼らは鎌倉文士とよばれた。
鎌倉文士たちの足跡を偲ぶ資料や物品が展示されている
鎌倉文学館。
和洋折衷の独特なフォルム。
もとは前田侯爵の鎌倉での別邸だそう。
こんな素敵な邸宅に住んでみたいな。
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文学館の庭、なだらかな芝生の勾配の先には鎌倉の海が見える。
そう、山もあり海もある、それが鎌倉の暮らし。
鎌倉の散策はみやげ物店などで賑わう大通りや小町通りも楽しいけれど
一歩裏路地に入れば静かで、品の良い暮らしぶりに惹かれる。
こんな路地裏散策を文士たちも、思索にふけりつつ、楽しんだのだろ
う。
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路傍の花壇にサザエの殻を見つけた。
気づくとあちらこちらに海のもの。
ここでは、海も暮らしの一部なんだ。
緑色の小さな車体は江ノ電。
ガタガタゴトンと日々暮らしの中を通り抜けて海辺の駅へ向かう。
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七里ガ浜に到着。夏にはまだ早く、静かな海。
私には路地裏散策よりも、この海のほうが感傷的な気分。
そうそう、散策の途中に美味しいお餅はいかが?
お餅をあんこでくるんだ力餅。力よりも笑顔がこぼれます。
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花の時期には多くの人が訪れます。
花よりお餅?
いえいえ花もお団子も愉しみたいですね。
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「せこむらいふ」紹介
ホームセキュリティのセコムが会員の方にお届けしている季刊誌「せこむらいふ」では、
新企画「海外に誇れる“日本の街”」がスタート。過去10年間にわたって連載された
「旅シリーズ」の執筆陣と読者によって“海外に誇れる”と推薦された日本の街を、
新たな旅を通じて紹介していきます。
この企画を受け、旅チャンネルでは古き良き街並みや文化、穏やかな暮らしの残る
「和を感じさせる街」に特化し、「和街(わのまち)」と名づけて、和みの旅に出ました。
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中村麻美(なかむら・まみ)
神奈川県出身
ホリプロ所属 |
































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