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旅のノートブック
カトchanの旅日記
しかし、その長江文明は4000年前に再び起きた寒冷化が引き金となって、北方の漢民族の祖先である畑作牧畜民が南下してきたために滅び、長江文明を築いた人々は雲南省や貴州省の山岳地帯へ追われることになった。そして、その中の一部の人々は海へ逃れ、ポートピープルとなって台湾や日本へたどり着き、その人達のもたらした稲作農耕文化が、弥生文化へと受け継がれていったのだという。 こうしてみると、なるほど、日本と雲南に共通点が多いのもうなずける。これまでの定説では、稲作のルーツは雲南とされていたんだけど、この新しい研究調査によれば、どうやら長江中流域ということになる。だから、日本人と雲南人は、同じ長江文明にルーツを持つ、いわば文化的兄弟であるとも言えるんだな。それと、北が小麦で南が米という南北の違いは、長江文明での稲作の起源や、北の畑作牧畜民と南の稲作漁労民との民族的なせめぎ合いや、文化的な力関係が反映されていたってわけだ。 さて、どうです皆さん?ちょっとワクワクする話でしょ。人間は誰しも自分の祖先やルーツが気になるもんだけど、お祖父さん、ひいお祖父さんと順番に祖先をたどっていったら、遥か6000年前に、祖先の誰かが長江のほとりで田植えをしていたなんてことも、十分あり得るわけだ。 ま、雲南料理とは、一皿の料理から、自分のルーツ探しとともに、これだけの時間と空間の物語を味わうことができる、懐かしくも、ありがたい料理なんである。それでは、ドーモ、御馳走さまでした。