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続ニッポン居酒屋紀行と名前を変えて再スタートして、第一回目は対談と言うことでお休みをいただきました。今回は、二回目の稚内編からスタートします。
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| 今シリーズは、日本の最北端から始めようと言うことで、一路、稚内へ向かった。早速レンタカーを借りて、宗谷岬へ。今回は旅チャンネルの別の番組「らーめん北海道」のロケハンもかねている。とは言ってもたまたま同じ稚内を取材すると言うことで、ついでに最北端のラーメンを食べようと言うわけだ。その名も最北端食堂。まだ時間が早いのかお客さんはいない。海鮮のホタテラーメンが有名だそうなので、それを注文。出てきたホタテラーメンは透明な塩味のスープに帆立貝が浮いている。さっぱりしてとても美味しい。十分満足して店を出た。 |
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| 最北端の碑を見て、丘の上に登ってみた。そこには明治時代に作られた海軍の望楼があり、間宮海峡をにらんでいた。その昔にはここから肉眼でロシアの軍艦を監視していたのだろう。なんとも悠長な話だ。肉眼で見えてから防御の準備を始めるとは。その望楼の近くにもう一軒ラーメン屋があった。元祖ホタテラーメンとある。名前は間宮堂。今一杯ラーメンを食べたばかりなので、諦めたが、こちらには沢山のお客さんが入っている。もしかしたらこちらのほうが人気なのかもしれない。(実は、らーめん北海道ではこちらの間宮堂を取材しています。番組でお楽しみください) |
| 宗谷岬から市内へ戻るとお祭りだった。稚内のメインストリートに夜店が沢山出ている。若い女性は浴衣姿が多い。日本の最北端の稚内には浴衣姿がちょっと不釣合いに見えたのは私だけだろうか。夏真っ盛りだから、寒くはないのだが、どうも極寒の地と言うイメージが、こびりついて離れないようだ。 |
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| めぼしを付けておいた「おまん」は夜店が並ぶメインストリートに面していた。4時からの営業と聞いていたので、早めに入ってみた。店内はカウンターと、小上がりが幾つか。女将さんが一人で営業しているようだ。おでんの鍋の前に陣取り、生ビールをいただいた。そして、「なにか刺身はありますか?」の問いに笑顔で「ソイがありますけれど」と答えてくれた。それだ。この時期のソイは脂が乗っておいしいはずだ。そして、おでん。大根と自家製と言うだんごをいただいた。その美味しいこと。日本全国どこに行ってもおでんはあるが余りはずしたことはない。どこでも美味しいものだ。そして、ソイ。これもまた美味しい。シコシコして、脂が乗っている酒のつまみにはたまらない。私も日本酒にしよう。燗を付けてもらったのだが、銘柄は月桂冠。ちょっと首を傾げたが、まあそれなりだ。聞くと、数年前に旦那さんが亡くなられ、それ以来一人で切り盛りしていると言う。「もう46年なんです」というが、そんなに長くやってこられたとは思えない若さだ。「誰に聞いていらっしゃったの?」と聞かれたので、正直に「本を見てきました」と答えると、「遠くからあの本を見てこられる方がいらっしゃって、うれしいことですよねー」と笑っておられた。地酒があれば良かったのだが、それを補って余りある女将さんの笑顔が取材をここに決めさせた。(後は、番組でご覧ください。本とは、ワッキーの地名しりとりという、人気番組の単行本です。) |
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| 店を出るとまだ明るい。子供たちが夜店でたこ焼きなどを買って立ち食いしているのがなんともほほえましいではないか。次の店は直ぐ近くにあった。がしかし、まだ時間は早く開いていない。仕方が無いので一回りしてこよう。と歩いていると開いている店があった。何も考えずに入ってしまったが、もう既に先客が二人カウンターで大声を張り上げている。もう引退しているお歳の二人で、昼真っから飲んでいるのだろう、出来上がっている。カウンターの離れた所に座り、生ビールをいただいた。お通しはウニだ。ミョウバンで漬けてはあるが、なかなかの味だ。つぶ焼きとメニューにあるのは、つぶ貝のつぼ焼きだ。それを頼み、焼きあがるのを待ったが、二人の大声は止むことは無く、更に大きくなる。出来上がったつぶ焼きはなかなかの味なのだが、とてもゆっくり呑める雰囲気ではない。悪い時に来たものだ。早々に退散した。 |
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| 「おまん」の並びに「蝦夷の里」と言う店がある。目指す店だ。なんといっても名前が良いではないか。入口を入るとビルの中とは思えない内装。古い番屋を思わせる。左にカウンターでその後がテーブル。奥には小上がりが幾つかあるようだ。短いカウンターに座り、また生ビール。焼き物がメインのようなので、シシャモをお願いした。待っている間に女将さんらしき女性に話を聞くと、もう42年営業しているそうだ。今のご主人は2代目。無言で焼き場を担当している。シシャモをいただき、酒は男山の燗にした。どちらも大変美味しく、店内の雰囲気と相まって、最北端へ来たのだなと実感する。店内は何組かのグループで賑わっており、カウンターに座るのは私だけ。どうも疎外感が有る。カウンターが離れていて、小さいからなのか、一人客はほとんどいないようだ。何人かのグループで楽しむ店のようだ。一人でもぶらっと入れる店をもう少し探してみよう。 |
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| 次はタクシーに乗って南稚内へ移動だ。視聴者の方から情報をいただいた、「甚八」だ。外観はこざっぱりとしてちょっとした小料理屋風だ。店内はほとんど満員で、カウンターにはずらっと人が並び、いくつもある小上がりもほとんど満員。カウンターの中にはご主人と、仲居さんが二人。三人でこの店を切り盛りするのはかなり大変そうだ。ほっきバターに日本酒の燗をお願いした。日本酒はいわゆる燗付け器。中身の酒はなんだか分からなかった。かなりの料理をこなしているご主人だが、身のこなしが早い。次から次へと料理が上がっていく。そして、ほっきバターが美味しい。もう一つ何か食べたかったのだが、お客さんがひっきりなしに入ってきて、見る間に満員になった。残念だが退散することにしよう。美味しい料理を食べるならお勧めである。もう少し日本酒の数があればもっと堪能できるのだが。あの人数では無理かな? |
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| 南稚内の駅の南側には多くの店が集まるのだが、北側には全くと言って良いほど店が無い。その寂しい通りに一軒だけ「竜のこ」と言う店を発見。ビルの中の店だが、店構えにひかれて入ってみた。店内も、ビルの一階とは思えない。古い丸太小屋のような雰囲気で、かなり薄暗い。丸太のようなカウンターにお客さんが2人。常連のようだ。奥のカウンターに腰を下ろし、男山の燗をいただいた。もう既に魚は色々食べたので、野菜を食べよう。ナス焼きにバターコーンをお願いした。メニューを見ると、海産物と言うよりも焼き鳥などの店らしい。ナスは、赤々と火の付いた炭に直接入れるという豪快なもの。バターコーンも目先が変わっておいしい。ご主人と奥さんなのか、二人で切り盛りしている。無口なご主人に比べ、奥さん?は饒舌で、常連のお客さんとよくしゃべっている。その隙を見ては、初めての客である私にも声をかけてくれる。大変楽しい時間を過ごさせてもらった。 |
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| もう一軒最後に駅前直ぐ、ホテルの直ぐ前の店に寄って行こう。「るぱん」と言うその店は、古びた一軒家で、いかにも北海道と言う感じをかもし出している。店内もちょうど良い大きさで、すすでかなりすすけている。カウンターに座り、短冊に書かれた国希の濁り酒をお願いした。ここで、もう一度シシャモをつまみに冷えた日本酒がとても美味しい。ご主人ともう一人の男の方で営業されているが、その潔さが魅力だ。店内の雰囲気と相まって、男らしさを感じる。もうつまみは食べられないが、メニューにはおいしそうなものがいっぱいある。なかなかの店だ。最後におにぎりをいただき店を出た。 |
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| 今回はそれぞれに個性のある店にめぐり合えたが、どこに取材をお願いしようかとかなり悩んだ。最終的には、「おまん」と「るぱん」の二軒にお願いしたのだが、他の店も大変良かった。稚内を訪れることがあれば、他の店にも顔を出して欲しいものである。 |