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初回放送: #24 3/15(土) 15:00~15:30 ほか |
#24 沼之内漁港→タコ加工場福島県は相馬から海岸線を南下して、いわき市へ。朝飯にと民宿のオバチャンにおにぎりを作ってもらい(このおにぎりが昔ながらに丸く握ってあり、海苔が全体を包んでいる懐かしいヤツでしょっぱい塩ジャケ付き! 旨かったなぁ)、近くにあると聞いた漁港に出向く。 沼之内漁港は寒風吹きすさぶ小さな漁港で、人も閑散として見るからに寒い。ひょんなことからではあるが、淋しいところに降り立ってしまった・・などと頭の中でぶつぶつ思っていると網の繕いをしている漁師を発見。 「大ヒラメを捕ってきたんだが、いくらの値がつくか・・」 5㎏はあろう大きなヒラメはまだ生きていて、発砲の箱に頭を突っ込んでいた。やがて料理人やら魚屋の仲買人たちがそぞろ集まってきて、何やら数字を紙に書いてそれぞれの魚の上に裏返しにして置いていく。小さな漁港ではどこもそうだったように、「競り」ではなく「入札」方式で魚を手に入れるのだ。 「無駄口たたきながら笑いながら、腹の中は熾烈な戦いですよぉ」 白衣姿の料理人らしいお兄さんは、どうやら大ヒラメをねらっている。仲間たちと笑いながらも、このヒラメは大きいけど品はいい! などと嘘か誠か冗談かの大声は、みなを笑わせて実に楽しいのだった。やがて漁協職員の合図で札が開かれていく。お兄さんに、何に札を入れたの? 聞くと、小さな声でもきっぱりと。 「大ヒラメの、一点買いです」 して結果は 「負けたぁ! やられたぁ・・」 品はよくない、と言っていた魚屋が落としてしまったのだ。兄さんの姿はもう消えている。たしかに、熾烈な戦いだなぁ。小さな沼之内漁港だが、みんな一生懸命に生きている。寒さはすでに吹き飛んで、暖かい心持ちになってきた。
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魚の入札が一通り済んだかと思うと、何やら空気が違ってきた。活けのマダコが目方だけ量られて、次々に軽トラックの荷台に放り込まれていく。マダコは入札ではなく、すべてを丸買いする業者がいるようだ。 何気なくその荷台をのぞき込んで、言葉なし・・。次の瞬間、なんだぁこれは! タコタコタコタコタコのタコだらけがうごめいている!! うわぁ~っ・・・・・・・・・。前部で何㎏くらいあるの? 「400㎏くらいかなぁ」 「・・・・・・・・」 |
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「こんなモンで驚いちゃいけません、工場へ来ますか? 」 そばでタコ加工場の社長さんが、ぶらり軍団の動向を見ていたようだ。何を思ったか、この人らには見学をさせてやりたいとひらめいたようだ。旅はまたしても行き当たりばったりで、とんでもない展開となっていく。 タコの軽トラックを後ろから追いかけると、荷台のダンベ(大箱)からタコの足がうねうねと出てくるのが見える。この風景を、どう表現しよう。中身はタコだらけなのだ。工場は小さな町工場かと思いきや、「かねいし商店」は日本一のタコ加工場だった。 「フを取ってんだ、フを」 フ? それはタコの内臓のことで、頭(胴体)をひっくり返して「フ」を取り捨てる。手際のよさを見ていると、自分もやってみたくなるのは悪いクセ。許可をもらってエィ! とばかりに口を外して頭を返し、内臓を引っ張り出してどんなもんだい。 「ダメダメ、頭を支えている筋を切っちゃダメ! 茹でたときに頭が立たなくなって、傷物になるんだよ」 |
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あらまぁ・・小さな声で、ごめんなさい。邪魔者は見物だけにとどめれば、加工場の人たちはとても楽しい。手仕事で水洗いした後、今度は機械で塩もみが1時間。さらに水洗いしての茹で時間は工場長自らの判断で行う。朝から晩までタコばかりの毎日で、みんなタコがかわいいんだって! 「そうさなぁ、毎日1万匹くらいかなぁ。でもこの「茹でダコ」は副業みたいなもので、本業は「蒸しダコ」なんですよ。見ますか? 」 毎日1万匹で副業? 茹でダコのほかに蒸しダコ? 社長のあとについて隣の建物に入れば、そこは輸入ダコ、いわゆる「アフリカダコ」の加工場だった。広い空間一面に置かれている氷のブロックは輸入されたばかりのタコであり、これらは蒸気で蒸されて蒸しダコとなる。スーパーなどで売られるほとんどがこの蒸しダコで、そのほとんどをここで作っていると言うのだ。えぇ~っ! またしても旅は、驚きの連続だ。
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再び地ダコ工場へ帰ると、タコは茹でられて氷水に浸かろうとしている。社長はその1匹をつかむと、タコの雄雌の見分け方を教えてくれる。目から右へ3本目の足に、白いヒダがれば雄だ。勉強しながら足を1本切ってもらい、その根元から大口開けて食らいついつく。ごりっと歯でちぎれた瞬間、塩加減もよろしくタコの甘味が口いっぱいに広がっていった。旨あぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ! 工場長のところへ行って、旨い! みんなのところへ行って、旨い! ここは日本一の、タコ工場の中だぜぃ。 |
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